沖縄県

ムイガーin宮古島市

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宮古島の南 旧 城辺町 友利にある『ムイガー』

見下ろしてみると、およそ80メートルの断崖の下に、今も豊富な水が湧き出ています。

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ここから見わたす海岸線、そして海の美しいことといったら、しばし言葉を失うほどです。

集落内に井戸があり、ここまで水を汲みに来るのは干ばつの時くらいだったようですが、、樹木を掴みながら岩をのぼりおりするのは、かなり大変だったようです。

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お話しして下さったのは、近くにお住まいの亀浜金徳さん。

なんと、95歳!!

背筋もピンとして、止めなければムイガーの下まで案内してくれるような勢いがあり、とてもお元気な方でした。

先月も集落の代表として、ムイガーを拝みに来たというお話しをして下さいました。

そして、インタビューにお応えいただいたのはもうお一方。

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80代の山里正一さんです。

この方は、私が番組で9年前に取材に訪れた際、区長さんをしていらした方で、今回、取材のためにお電話をすると、快くインタビューを引き受けて下さいました。

うれしい再会です。

当時、山里さんのおばさんにあたる当時90代の姉妹の方々にお話しを伺ったのですが、この話がとても感動的で、「またお会いできるといいですね」と固い握手をして別れたを惜しんだ思い出があります。

仕事中は、よく「また、今度、遊びに来ますね!」

と言って再会を約束するものの、再び取材でお世話になった方を訪ねるということはなかなかないのですが、こんな風に本当に再会できると感動もひとしおです。

『一期一会』

その時々を大切に人と触れあうことをこれからも意識しながら仕事や生活を大事に生きていきたいと思います。

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多良川 訪問

先日、ラジオ沖縄の開局50周年記念番組『多良川うちなぁ湧き水紀行スペシャル』の取材で宮古島を訪れました。

いい水から、いい酒が生まれる

その思いから生まれたこの番組は、県内各地の湧き水を訪ねてなんと15年も続きました。

番組スポンサーである『株式会社 多良川』の砂川会長に、番組への思いを伺った後、

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(インタビュアーは 番組初代パーソナリティ ごやかずえさん)

せっかくなので

工場見学をさせていただきました。

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中に入るとぷぅんといい香りが。

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「これは泡盛作りに欠かせない『麹』でーす!」

と、さわやかな笑顔で案内して下さった平良清美さん

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ここでしか味わうことができません!!

泡盛の『原酒』

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瓶詰め作業にいそしむ職員のみなさん。

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石の蔵の中に貯蔵してある泡盛

5年間お預かりしています。

それぞれ壺にかけてある札には人々のドラマが。

「20歳になったら一緒に飲もう!」

(子どもの誕生記念)

「退職したら一お酒をゆっくり飲みましょう!!)

(ご主人へのサプライズ)

「トライアスロン!祝 完走!!」

などなど。

見ているだけでも、胸が熱くなります。

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これは、故 仰木監督 そして、清原選手からお預かりしてある泡盛

大事に大事に保存されていました。

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平良さんの案内があまりにも素晴らしく、石蔵から出てきた時に記念撮影をお願いしました。

(左 ごやかずえさん 中 平良清美さん  右 ぐしともこ)

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ここから湧く水を使って泡盛作りがはじまったという御嶽(うたき)に手をあわせ

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会社 正面にある水の音に 癒され。。。

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工場見学 終了です。

広告代理店 担当の比嘉さんに記念写真を撮っていただきました。

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ここだけしか味わえないできたての泡盛、そして、人々のドラマ。

工場見学は予約なしでも、お一人からでもご案内をして下さるそうですよ!!

是非、宮古島にお越しの際は、お立ち寄り下さいね。

 

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ウフワク(大湧)in本部町

本部町伊野波集落のウフワク。
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前日の大雨の影響もあってか、水量も豊富。
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真珠がこぼれ落ちるように、水の玉がきらきらと光る。
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水溜をのぞくと、今、生まれたてのきれいな水が幾重にも輪を描いている。
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今も周辺の家庭で雑用水などにつかわれているようだった。
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集落内にも水路が通り、地域の方々が今も生活に利用しているようだ。
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澄んだ水はとてもきれい。
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そこから少し離れた東集落にも、ひっそりと残る湧き水があったことを思い出し、久しぶりにたずねてみた。
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水溜が分かれている。右側が飲み水を汲む場所で左側が雑用水。
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壁には昭和7年の造りだと記されている。
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戦前から、人々の暮らしを見守りつづけた湧き水にであうと、なんだかとても静かな気持ちになる。

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夫婦(みぃとぅ)ガーin宮古島市

確か7.8年ほど前?に一度訪ねた井戸を探してみた。
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少し見えずらいかと思うが、手前と奥にふたつ並んだ掘り抜き井戸が確認できる。

手がかりとしては、松原集落にあったこと、ふたつ井戸が並んでいたこと。
その話を近所に住む、当時96歳になられるおじいちゃんに伺ったということだけだった。

とにかく、松原の集落に入ってそれらしきものがないか探していると、ひとりの男性が声をかけてくれた。

探している井戸のことを話すと、その井戸も話を伺ったおじいちゃんのこともすぐにわかったらしく教えてくれた。

そのおじいちゃんは、2,3年ほど前にお亡くなりになったようでお会いできずに残念だったが、教えられた通り、井戸を訪ねることができた。
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「用水池のすぐ近くにあるからすぐわかるよ」
と教えて頂き、集落入り口のその場所にもどると、この一帯だけ、木々がこんもりとしている場所がありすぐそこだとわかった。

この井戸自体の話は、詳しく覚えていないのだけど、そのおじいちゃんのお話しはとても楽しく深かった。

10年間、沖縄の湧き水を取材した中でも特に印象的な言葉があった。

「昔の人たちはこう言っていた。『井戸を掘るなら、水の湧くまで掘れ』」

もちろん、宮古島が水に大変苦労をした土地であることから理解できることもあるが、何事も一度決めたら諦めずに最後までやり抜くことこそ大事であるという教えのようにも聞こえた。

長老の言葉は財産だと思った。

昔の人は、お年寄りがひとりなくなると「図書館がひとつなくなってしまった」と言っていた、という話を聞いたことがある。

もっと、もっと、いっぱい話を聞きたかった。

今、できることは、自分の周りにいる(親も含めて)年配の人たちと出来るだけ話をする時間を持ち、いっぱい話を聞くことなのだと思う。

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友利のあま井(ガー)in宮古島市 2

旧城辺町、友利元島遺跡の西側に位置する自然洞窟井泉
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18世紀頃には、この泉が確認されており、1965(昭和40)年に上水道が敷かれるまで、地域の人々の飲料水をはじめ、生活すべてに使われるほど、豊富な水量があった。
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折口から湧き口まで、深さ20メートル。

当時、水汲みは女性達の仕事で、両肩に天秤棒で水を担いだり、頭に桶をのせてこの階段を上り下りしたという石段を下りると石段は、丸くすり減っている。水汲みは過酷な重労働だったに違いない。
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まだまだ下に続く石段。
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下は真っ暗で、降りることができませんでしたが、大きく口をあけた洞窟の底に降りていく水汲みは、その場に立つと本当に大変だったと想像できる。

特に宮古島は、このように洞窟の中から湧き出る水を利用した場所が多くある。

平たい島には、ほとんど山らしいものもなく、河川も見あたらない。

島の人々は、どうしても深い水脈から、生きるための水を汲まなければならなかったのだろう。水に苦労した島の人々の生活を、湧き水を訪ねることによりほんの少しだけ垣間見ることができる。

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ファミリーマート名護郵便局前の井戸in名護市

なにコレ珍百景にも登録できそうなちょっと変わった井戸をご紹介。
名護市内のファミリーマート前にこのような形で井戸が残されています。
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『井戸』としか書かれていないので、何という名前なのかがわかりませんが、200年の歴史のある古い井戸のようです。口を覆うふたにはカギがかかっていることから、水も湧いているものと思われます。
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時代的には、1700年代、琉球王朝時代から水の湧く、古い井戸のようです。
沖縄では、今でも多くの井戸が大事に守られていますが、やはり様々な理由で埋められたり、拝所として形だけ残したり、または、井戸の水脈は残したまま、水を汲む口を移動させたりしている場所も少なくありません。
そんな中、道路になろうとも、建物が造られようとも井戸だけはしっかり残そうという思いを感じる井戸に時々出会います。

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コンビニという近代文明化された街並みの中にも、しっかりと存在感をもつこの井戸に静かな感動がこみ上げてきます。

特に沖縄ではこのように井戸が大事にされている印象がありますが、県外の場合はどうなのでしょう。
もし、みなさんがお住まいの地域で、使わなくなった井戸はどのようにしているのか、是非、教えて頂きたいです。

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詳しいことは今回、お話しを聞くことができませんでしたが、機会があれば、是非、井戸の物語を聞いておきたいと思っています。
何か情報をご存じの方がおいででしたらお知らせ下さい。


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沢岻樋川in浦添市

浦添市の高台に位置するこの場所に1000年も前から湧き出ているという歴史の古い湧き水があります。
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浦添市沢岻、昭和薬科大学付属中学校の向かいにある沢岻樋川。

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湧き口の岩の上には、5階建てほどの建物がありますが、

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その人知れず、今もこんこんと清水が湧きつづけています。
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年末の12月27日、正月の伝統行事のひとつ『首里城への美御水(ヌービー)』の奉納祭のために、この湧き水から、清水を汲む儀式がありました。
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かつて、首里の琉球国王の健康を祈願して献上されたという『美御水取り』は、お正月の少し前に、沖縄本島の最北端にある国頭村辺戸大川から汲み取った水と、首里城周辺の十二支の方角にある湧き水から新しい年に吉方にあたる湧き水から汲み取った水の両方をあわせるもので、その儀式を再現し行われたもの。

沢岻樋川は、首里城から見ると北北西、亥の方角にあたるそうですが、十二の方角のうち今では実在しない 辰、酉、寅の3つの方角の年は、沢岻樋川で汲むのが習わしとなっていることから、今回は沢岻樋川の水が献上されるというお話しでした。

首里城のある当蔵自治会の主催で行われたこの行事にかかわる一行が、琉球王朝時代の衣装を身にまといあらわれると、あたりは厳かな雰囲気に包まれまれました。P1010015











沢岻樋川のウコールーの前には、くばの葉が敷きつめられ、そこに一同祈りを捧げます。
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引き続き、ノロ役の女性が、ひしゃくで御水を汲みます。
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わずかな時間ではありましたが、厳粛な雰囲気の中、御水は無事につぼに納められました。
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役目を無事終えたみなさんのほっとした表情。
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それもつかの間、一行は、御水を携え、首里城に向かいました。
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儀式を見守るために訪れた十数人には、その後、縁起物の御神酒がふるまわれました。泡盛のいい香りがぷんと立ちこめる甘い飲み物です。
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運ばれた水は、いったん首里城内の円覚寺に納められ、 新しい年の正月行事に若水として献上されます。

自治会の方に伺うと、沢岻樋川の水は、3ヶ月に一度の水質検査を行い、今でも飲料が可能だとか。

儀式を見守っていた方のおひとりは、ペットボトルに御水を詰め、「お正月の若水もここで汲むといいですよ」と教えてくれたので、私も早速、新しい年を迎えた今日、沢岻樋川に若水汲みに出かけました。
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透き通った水を少し手にとり、若水で顔をきよめると、気持ちがひきしまるよう。
少し口に含むと、自然のまろやかな甘味の感じられる水でした。
ペットボトルに若水を持ち帰り、自宅でお茶を点てました。
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これで今年の健康運は、ばっちりgoodまちがいなし。

命の源である水の恩を感じながら汲む若水の習慣は、水道が主となった今ではほとんどなくなってしまいましたが、沢岻樋川のように今も水質の保たれた湧き水があれば、是非、古きよき時代の風習を続けていくこともとても大事なことだと感じました。

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直禄(シグルク)ガーin新都心(那覇市)

今、沖縄で最も都会といえば、天久新都心。
戦後、50年近くアメリカ軍により土地を接収され、近年、全面返還が実現し沖縄では一番新しい町に生まれ変わりました。
大型商業ビル、官庁、放送局、美術館、そして、住宅地に高層マンション。
でも、その真ん中の緑がこんもりと茂るこの場所に、人知れずひっそりと、古い湧き水が残されているのです。
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みどりの茂みの中におりていくと、
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大きな岩の下に囲い込み井戸が。
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傍らには、ひしゃくと竹箒もおいてありました。
今も大事にこの場所を訪れ、まもっていらっしゃる方がいるのですね。

ここは、玉城朝薫の組踊り『銘苅子(めかるんしー)』の舞台でもある直禄(シグルクガー)。
沖縄版、はごろも伝説、天女の水浴び場です。
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羽衣をかけたのは、どの枝でしょう?
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まわりをこのような緑に覆われて、泉もまどろんでいるように静かです。

水の湧いている岩がこれまた時の流れを感じさせます。
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ここがこんなに都会の真ん中なんて。
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忘れてしまいそうです。

梅雨の頃にはホタルがいっぱい飛び交っているのだそうですよ。

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ヒャーカーガーin宜野湾

暑い夏の夕暮れ時、夕涼みに近くの湧き水に行きました。
場所は、大山のターム畑の中。
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時刻はだいたい6時頃。
近所の子どもたちが水遊びしていたようです。

お水がとっても冷たそう!!
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あれっ?コンクリートがきれいに敷かれていました。
改修したようです。
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ちょっと失礼して、足を浸してみると。。。
きゃー!冷たくていい気持ち!!
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ここは、私の一番好きな湧き水。
ちょっと一息つきたいとき、物思いにふけりたいとき出かける秘密の場所です。
とはいっても、もちろん地元の方にはよく知られた場所で、運がいいと、ご婦人がたらいに洗濯物を入れてここまで運び、足でよいしょよいしょと踏みながら洗濯をしている姿をみることができたりもします。

もともと、地域の人たちの雑用水に使われていた湧き水のよう。
大山には今もいくつかの湧き水が点在し、このように今も水田に清水が注いでいます。
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田芋の葉っぱも緑が鮮やかで生き生きしています。
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近くの広場では、翌日に行われる綱引きの準備中でした。
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今も地域の文化とともに自然が残るすてきな場所です。

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さくの川in首里

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パスワードを忘れてしまうくらい長いこと更新を怠っておりました。
いけませんね。

パスワードの再発行を経て、無事、帰ってくることができて本当によかったですhappy01

今日は沖縄県内の湧き水をご紹介。

那覇市首里にあるホテルグランドキャッスル駐車場近くの住宅地にあるこの湧き水は、今も静かに湧き続けていました。
ランチを食べに行った帰りに探してみると、確かに緑の茂るあたりから、水音が響きわたっていました。
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石畳風に整備された路地を水の音を頼りに歩いていくと、鉄パイプの樋をつたって、清らかな水がこんこんと湧き出ています。まわりに積まれた石垣や樋のまわりは、きっと戦後に積み直したものだと思いますが、湧き口に下りる石段は、古いものが残っているような印象がありました。

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そろそろ沖縄地方も梅雨が明ける頃。
涼しげな水音が、しばし暑さを忘れさせてくれる
そんな季節も、もう目の前です。

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