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2008年10月

島原温泉in長崎

サンシャイン中央街のアーケードを歩いていると、通り沿いに温泉を発見!
「ゆとろぎの湯」という商業施設ですが、その裏側には、自由に24時間利用できる『足湯』
がありました。

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島原温泉は3つの源泉から日量850トンもの湯量があり、お風呂のお湯として人々の体を癒してくれるほか、このような足湯が地元の人をはじめ、観光客にも人気をよんでいます。

こちらの他にも市内にもう一ヶ所設置されており、朝の8時から9時までの一時間は清掃のため入ることはできませんが、それ以外は気軽にお湯に足をつけて健康保持に疲れをいやすために役立っています。

初日の夕方に通りかかったときには、観光客らしき人で賑わっていましたが、翌朝、9時過ぎに行ってみると、地元のご婦人が数人、男性も3人ほどお湯につかりながら楽しそうにお話していました。

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長方形のお湯ため?にロの字型に囲んで20人ほど座れるようになっていましたが、みなさんはほぼ中央に密集していらっしゃいます。
仕方がないので、端の方に遠慮がちに座って足をつけると、お湯が少しぬるく感じました。

地元の方のお話によると、私が座っている反対側からお湯が出ているということで、ここはかなりお湯の温度が下がっているとか。
であれば源泉はどのくらいの温度なのかと、反対側に移動すると、
「あちち!」
入れた足をすぐ上げてしまわなければならないほど、温度が高かったのです。多分、43度~45度くらいでしょうか?

というわけで、地元の方が座っている場所が、『適温』であることが見て取れます。
若干、好みがあるようでだいたいみなさん同じ場所に座るようです。

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何のお話をしていらっしゃるのかと聞き耳を立ててみると。。。
「じゃがいもいつでもいっぱいもらうさぁ(←これはきっと沖縄風解釈。どちらかといえば熊本弁に近い言葉でお話ししていたよう。それは、島原が長崎市内より熊本に近いからだとか)どんな風にたべたらおいしいかねぇ。」
「みそ汁よ!みそ汁!!タマネギと一緒に入れたら、みそ汁の具では一番おいしいよ~」
(↑私も同感!!)
長崎県は、国内で北海道に続いて2番目にじゃがいもの収穫高の多いところなのだそう。地元のみなさんのお話からは、まさにそれが実感できるようでした。

ふんふん、とうなずきながらそんな話を聞いていると、隣にいた浅黒いがっちりとした体格の男性が話しかけてきました。
お話を伺うと、地元の漁師さんだとか。
毎朝、4時頃から漁に出て、仕事が終わるとここにやってくるのだそうです。
興味深いのでさらにお話を伺うと、最近、とれるのはイカと舌びらめ、カニはいつもの年より時期が早くほぼ終わりに近いこと、最近は漁獲高が減っている上、ガソリン価格の高騰で身入りがかなり少ないこと、夫婦で共働きでやっと生活が成り立つ等とお話は続きました。
「手さわってごらん」
といきなりグローブのような大きな手を差し出され、言われるままに触れてみると、ゴムのように弾力があり、その方の毎日の暮らしが少しだけ感じられるようでした。
足湯につかったあとは、日中一時間500円歌い放題!の近くのカラオケ屋さんに行くのが何よりの楽しみと、腰を上げ去っていきました。

一緒にいた夫は、「有明の干拓後の漁師さんの暮らし」についてもっとつっこんで聞きたかったと残念そうに言っていましたが、これはまた次回に取っておきたいと思います。

旅はまさに一期一会。
地元のみなさんとお話する機会に恵まれただけでも、とてもラッキーな旅だと感じました。

足湯のそばには、飲泉所もありました。市内にはこのような場所が7ヶ所あるそうです。

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飲んでみました。まさに「甘い」お湯です。

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慢性消化器機病、糖尿病、痛風、肝臓病などに効果が期待されるようですが、高血圧の方は避けてほしいとかいてありました。

小さな道路を挟んだ反対側にも飲泉所が。

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そこは2メートル弱も離れていないところに、冷泉所もあるのには驚きました。

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飲んでよし、使ってよし、島原のみなさんの元気の源のお裾分けを少し頂き、幸せな気分になりました。

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サンシャイン中央街in長崎

島原はのんびりとした温泉街。昔ながらの街並みがひろがっている。
眉山を背に町が広がり、眼下には有明海。
山も海もすぐ目の前。人間の暮らしの原点がそこにあるようだった。

駅にほど近い宿から徒歩2,3分の所に地元の商店街があった。
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アーケードが連なり、沖縄で言えばコザの一番街、いや銀天街を思い出す。

朝の散歩にちょっと歩いてみることにした。

アーケードの入り口でまず発見!
『萬(よろず)の泉』
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溶岩流で作られた冷水器のようなものから飲む湧き水。
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冷たい!おいしい!!
商店街でこんな自然の恵みを受けられるとは、感激!!!

長さは数百メートルというところだと思うが、市内の湧き水マップをみるとこの通り沿いだけでも10ヶ所近くの湧き水があり、そのうち4ヶ所が飲料可能である。
これは、すごい!!
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それぞれ名前がついていて、案内板が出ているところもある。
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ここも「どうぞ、お水をお持ち帰り下さい」と丁寧なご案内。
せっかくなので、遠慮なく飲んでいると持ち主らしき方が現れる。
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観光客と知って、話しかけてくれた。
立ち話。

今ももちろん、飲んだりお茶を入れるときに使う大切なお水なのだそう。
昔は、この脇に流れがあり洗濯もここでしたのだとか。
島原市には、今もあちらこちらにいい水が湧き、美味しい食べ物も多いと話てくれた。
なんだか、取材のようにになってしまったが、楽しいひとときを過ごす。

それぞれ趣向をこらす泉の数々。
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こんなステキな故郷を持つ人たちにうらやましささえおぼえるが、見渡してみるとシャッターがしばらく開いていないような店舗や貸店舗の張り紙も見える。
少し先には、大型店舗の名称らしきカタカナの文字とダ○ソ○とかかれた看板が上り、車で買い物ができる店に人が流れ、商店街にはお年寄りの姿が目立っていた。
何かいい策はないものか。
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湧き水は町の財産。魅力ある街づくりに若い人たちも参加して、是非、再び活気あふれる商店街の姿が戻ることを願いたいと思う。

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浜の川in長崎

島原市内は、有数の湧き水地帯。
今でも湧き水が、そこで暮らす人々の生活に息づいている。

国道251号から、狭い露地を海側に入っていくと昔ながらの家々や商店が建ち並ぶ住宅地がある。集落に入る手前に車を止め、徒歩で湧き水に向かう。
時間は午後4時頃。静かな町並みを歩いていると、途中、70代くらいのおばあちゃん数名が
道路の脇に座り、おしゃべりをしていた。手には荷物を運ぶ台車の柄を握り、きっとどこかの帰り、いつものおしゃべりに花を咲かせているといった感じで微笑ましかった。会釈をして通り過ぎる。

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狭いところでは、道幅が2,3メートルというところだろうか。細い露地を抜けると、『浜の川湧水』にたどり着いた。

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あたりにはお豆腐の匂いが漂っている。
目の前にはやはり「お豆腐屋さん」があった。

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ここは島原でも古くからある共同の水場で、水溜はコの字型に作られている。

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水の湧き出るところから近い順に使い道が決められ、衛生的にかつ再利用で水を効率的に使えるよう工夫がされている。

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奥には直接飲むことができるようにひしゃくも置いてある。

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水は冷たく、とても美味しい。

地元の方々も、今でも生活の一部としてこの水を利用しているという。

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武家屋敷in長崎

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島原城の西に続く一帯は、鉄砲町(武家屋敷)と呼ばれ、寛文9年(1669年)につくられた町筋の南北中央を流れる幅およそ50センチ、長さは、400メートルの水路は、 現在も北西にある熊野神社を水源として往時のままの姿で残されている。

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今から380年ほど前、島原城築城の際、外郭の西に接して扶持取70石以下の武士たちの住宅団地(690戸)が建設され、戦いの時には鉄砲を主力とする歩兵部隊の住居であることから、その町の名がついた。

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当時、その町に住む人々は、水奉行の厳重な管理の元、飲料水として水路の水を大切に使っていた。
しかし、昭和初期に入ると、周辺に田園地帯が急増し、洗濯に使用することになり、その後四分の一にまで水量が減り、伝染病が蔓延して問題になった。

そのようなことから、武家屋敷内に住居を構えていた山本家8代当主 秀左右は、この現状を憂慮し、大正6年5月に自宅内に井戸を掘ったのが、『六五の井戸』

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深さ8.2メートル、水深2メートル、円形およそ1メートル
作業人数 42人 
総経費 50円95銭2厘(※当時、米10キロ約1円)
工事日数 10日
                   「山本家 井戸掘日記より」

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武家屋敷内も見学でき、当時の人々の様子を思い描くことができる。

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台所には驚いたことに、沖縄の民具としてもおなじみの「サギジョーキ」によく似た手つきのかごが置いてある。

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武家屋敷内の茶屋で、島原名物『かんざらし』を頂く。

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水飴と砂糖を溶かした蜜に湧き水で冷やした、一口大の白玉団子を浮かべたもので、すっきりとした甘さが、冷たいお団子にとてもよくあう。

水の美味しいところに人が住み、文化が開く。
今も歴史の残る街並みを湧き水と共に楽しむことができる場所だった。

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島原で散歩in長崎

先週、長崎 島原の湧き水を旅してきた。島原は、雲仙山系に慣用された水が市内の随所から湧き出し、「島原湧水群」として、昭和60年(1985年)1月、環境庁(現 環境省)の名水百選に選定されている。街並みは、今も静かなたたずまいをみせ、訪れる人を和ませてくれる。

市内には50ヶ所、市街地だけでも30ヶ所以上の湧き水があり、湧水量は、一日5万トンにもおよぶのだとか。

空路福岡から入り、特急で2時間、長崎県の諫早へ到着。
そこから更に島原電鉄に乗り換え、1時間あまり。
那覇から7時間かけて、憧れの島原市に降り立つことができた。

まず、迎えてくれたのは湧き水の街にふさわしく、清水の音。

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駅舎は城下町らしく、旅の情緒をかき立ててくれた。

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水路には鯉がお出迎え。

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2泊3日の旅がここから始まると思うと、本当にわくわく。

島原城の南側、市の中心部に近いところには「鯉の泳ぐまち」という水の名所があるという。

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古い家並みに沿った水路には清水が流れ、水の音が心を癒してくれる。

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なるほど、鯉もおよいでいる。ガイドブックによると放された鯉は1000匹なのだとか。

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途中、こんな看板を発見!

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どうやら案内所を兼ねた休憩所らしい。

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中に入ってみる。

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島原とお隣雲仙は日本でも有数の火山地帯。
温泉と湧き水と共に生きていると言っても過言ではない。
水の美しさは、自然の美しさとイコールであることを、今まで感じていたが、それ以上に大きな自然の懐に抱かれた人々の生活を湧き水を通して感じ得ることのできた3日間だった。
この後、訪ねた湧き水をひとつひとつ紹介しながら、お話していきたいと思う。

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